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Auditory Neuropathy

[2018.06.19]

Auditory Neuropathyという新しい概念の病気があります。詳細は省略しますが、聴力検査に比べて極端に言葉の聞き取りが悪いのが特徴です。スピーチ検査で言葉の聞き取り率が50%以下に落ちてしまいます。僕自身はこれらしい患者を見つけたことはないのですが、そんなにまれな病気でもなさそうです。

最近、耳鼻科医師などに、聴覚情報処理障害の話をしていると、「言葉の聞き取り率が極端に下がっている人がいるよね。」という話がでてきます。聴覚情報処理障害というのは、言葉の聞き取り検査では正常だと思うのだけど、なんかおかしいなと思い続けてきました。Auditory Neuropathyと勘違いしているようです。この病気は、耳鼻咽喉科の学会発表のテーマに取り上げられていることも多く、最近たびたび目にします。一方で、聴覚情報処理障害に関しては、まだままだ学会報告も少ないようです。

二つの病気を整理してみます

  • Auditory Neuropathy:聴力検査で低音が落ちる、語音最高明瞭度が50%以下、ABR無反応。騒音化では聞きとり悪いが、静かなところでは聞き取れる。
  • 聴覚情報処理障害:聴力検査、語音最高明瞭度は正常、だけどうまく聞き取れない

どちらも、普通に耳鼻科クリニックを受診してくる場合がありえます。勉強して対応するようにしましょう。

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