ファイバー
当院では、診断の中心にファイバーを活用し、重視しています。ファイバーとは胃カメラと同じようなもので、かなり細くてクネクネと動きます。主に鼻から挿入し、鼻の中や、のどの状態をのぞけます。
- 喉頭ファイバー:4mmの細いのがメイン、4~5本
- 異物用ファイバー:少し太い、1本。ファイバーでのどの奥の魚骨などをとる。
- 電子スコープ:声帯の動画がきれいにとれる。嗄声がでてきた人には、声帯の状態を録画しておみせできます。
- ファイバー洗浄機:これがあることで速やかに洗浄・消毒できます。
副鼻腔炎の診断をレントゲンでしているところも多いのですが、これだと病気が治っていてもレントゲンに影が残ることが多く、症状がないのによくなったと言われないことが多くなります。鼻の中をファイバーで覗くほうが、今の状態、治り具合、そして慢性化する可能性なども適切に判断できます。このため、ファイバーでの診断のほうがすぐれていると思います。
ファイバーで分かる病気
声帯の病気、声帯ポリープ、反回神経麻痺、仮性クループ、喉頭がん
食道の病気
逆流性食道炎、食道真菌症
咽頭~喉頭の病気
下咽頭がん、喉頭異物、舌根肥大、アデノイド肥大症、上咽頭がん、急性喉頭蓋炎、喉頭異物、仮性クループ
鼻の病気
副鼻腔炎、アレルギー性鼻炎、鼻中隔湾曲症、鼻ポリープ