三叉神経痛
[2018.07.08]
顔面痛があり副鼻腔炎かもしれないと受診した患者がいた。鼻そのものは悪そうではなく、第三枝領域の三叉神経痛のようである。下顎の歯の治療を受けており、その根部の感染や治療後の刺激などを考えなければならないと思うのだが、歯は異常ないから耳鼻科に行けと言われてきたようだ。本当に歯の問題はないのか、そこがわからないので悩ましいものである。
脳腫瘍などの脳病変のチェックはまずしておかなければならない。脳MRIなどの画像診断が必須だと思うのだが、これが一見さんの患者であるため、それがまた難しい。これ以上の検査を望まない。とにかく痛みをなんとかしてくれと言うのだが、痛み止めの薬は効かないようだ。何とかするには検査して診断をしぼることが必要だと思うのだが、それはしたくないという。結局、元の歯科医院にもどることになった。
このような痛みは顔面痛の一つにはなるのかもしれない。精神的なものででてくるものも多いようだ。ただ、その前に、器質的疾患がないかどうかはチェックしておかなければしかたない。