咽喉頭異常感症
[2018.07.04]
のどのつまり感を主訴に受診してくる患者も多い。風邪のようにのどの炎症もひどくなく、何も所見がないのに、のどのつまり感を訴える患者のことだ。このような患者を咽喉頭異常感症と昔から呼ばれてきた。これに対して、ある種の漢方薬がきくこともあるが、意外と治らないという印象の強い病気である。
のどの異常感の原因は様々だと思うが、最近は「咽喉頭異常感症」という病名を使う機会はすっかりなくなってしまった。次のような病気が、のどのつまり感などの原因になっている人が多いことに気づいてきたからだ。
- 喘息
- 逆流性食道炎
- 上咽頭炎
これらのどれかに分類することが多く、咽喉頭異常感症とやたらと診断しているときよりは、症状が改善することが増えてきたような感じがしている。原因不明の異常感が、その症状がでてくる病気が解明されてきたということであろう。