椎骨動脈低形成がめまいの原因になるのではないか。そのような予想をもとに、中枢性めまいを疑う患者に脳のMRAをとっている。そのようななかに、椎骨動脈の低形成がかなりの頻度で見つかっている。以前にブログでこれとめまいとの関連を書いた。

昨日、画像診断を専門にしている放射線科医にこの疑問をぶつけてみた。すると意外な答えが。「椎骨動脈の低形成はかなりいるけど、その中には、けっこう椎骨動脈解離の患者がいる。」と。解離？脳MRAでどうやって診断するのだろう。よく見ないと区別はつかないということであった。低形成と思われる中に、解離により血流障害を引き起こしている人がいるようだ。このようなひとたちはけっこうな頻度で、クモ膜下出血をおこす。こうなると命にかかわる。解離した周囲の血管が破裂するようだ。う～ん、なんとか見分けがつかないのだろうか？