鼻づまり
昨晩久しぶりに鼻がつまりました。毎晩アレルギーの薬を飲んでいて、そんなにつまることはなかったのですが、やはりスギ花粉の症状がでてきたのでしょう。鼻閉のために夜中に目がたびたび覚めました。
子供でも同じです。鼻づまりのために、夜熟睡できない。または、夜泣きをする。赤ん坊であれば、よくあることです。このための対処法はいくつかあります。
まずは鼻づまりの原因により違います。
鼻の中に鼻汁がたまっているとき
鼻汁を吸いましょう。当院ではモーターのついた鼻の吸引機の購入をおすすめします。価格は1.6万円ぐらいしますが、鼻をかめるようになる幼稚園ぐらいまでは使えるので、早めに購入しておきたいものです。スポイト式などはほとんどとれませんから、そのつもりで。
赤ちゃんに多いのは、鼻の入り口に鼻くそがたまっているケースです。これは親がとってあげましょう。これだけでも劇的に鼻づまりはよくなります。とるのには赤ちゃん用品のお店に、先のまるまったピンセットのようなものを売っていますから、これが使いやすいです。
鼻汁が粘膿性の黄色いものであれば、これは細菌の感染がかぶっています。鼻の穴の後ろに鼻汁がたまっていることが多いので、このような場合は、抗生剤の内服がよくききます。
鼻の粘膜がはれているとき
この場合も鼻の薬の内服が基本になります。
ときに点鼻薬も用いられます。血管収縮剤の点鼻薬は、鼻の粘膜の腫れをひかせるのに効果的ですが、2歳未満は使ってはならないとなっていたはずです。大量に使うと、けいれんを引き起こす可能性があるからです。大量に使うつもりがなくても、何度も何度も使ったために結果的に量が多くなってしまう、または誤って大量に入ってしまったなどのケースがあるので、素人のお母さんにすすめるのはこわいんです。以前の知り合いの小児科の先生は、半分ぐらいに薄めて処方していました。さらに、どうしても困ったときに使えとつけくわえてです。
スギ花粉症も、ダニなどのアレルギーも小さな子供にはとても多いので、やはり内服の抗アレルギー剤が必要になることが多いのです。耳鼻科で相談しましょう。
また、2~5歳ぐらいの子供は、鼻の穴の後ろにあるアデノイドが大きく、これが穴をふさいでいる可能性もあります。これは成長するまでは小さくなりません。当院では、鼻から細い内視鏡を入れて簡単に確認してしまいます。30秒もあれば終わる検査ですからね。これによる鼻づまりは、内服薬はきかないので、見極めることが大切になります。