風邪に抗生剤を出さないと、収入アップ
[2018.02.25]
風邪で受診する人がいます。ただの風邪であれば抗生剤は必要ありません。ただ、むやみに抗生剤を出す医者も多いために、国はその規制をすることになりました。
それが今年の4月から行われる、診療報酬改定です。
風邪で受診した子供に、抗生剤を出さないかったら、80点(つまり800円)よけいにもらえますよということです。いくつか条件があり、小児科に限られること、3歳未満に限られることなどの条件があります。
よけいにお金がもらえるから、今後は風邪に抗生剤を出さないようにしようという医者が増えることでしょう。
今まで意味なく風邪に抗生剤を使いまくっていた医者が、今度は抗生剤を全くださなくなる。そうなるのが目に見えています。余計にもうかるから抗生剤を出さないという医者は、そもそもおかしいのです。今まで不要な抗生剤をだしまくっていた証です。点数がもらえようが、もらえまいが、必要なら抗生剤をだす、不要なら抗生剤をださない。これが正しい在り方なのです。点数を求めて、本当は抗生剤が必要なのに、出さないで症状悪化する。そんなケースが増えてきそうです。