風邪という診断名
[2018.06.30]
普段の日常診療の中で特に注意しているのは、「風邪」という診断名を極力使わないこと。
最終的には「風邪ですね」ということもありますが、最初に考えるのは風邪ではない別の病気があるかもと、常に考えています。それらの病気が否定できて、症状もぴったり風邪と一致できて、はじめて「風邪です」という言葉を使います。風邪から来る合併症、たとえば中耳炎であったり、副鼻腔炎であったりした場合には、風邪という言葉を使わず、それぞれの病気の名前で呼んでいます。
風邪のようで風邪でない病気
- 急性扁桃炎
- 急性副鼻腔炎
- アレルギー性鼻炎
- 喘息
- 急性気管支炎
- 肺炎
- 上咽頭炎
- 急性咽頭喉頭炎
- インフルエンザ
- アデノウイルス感染症
- 溶連菌感染症
- 手足口病
- ヘルパンギーナ
- 口内炎
- ヘルペス咽頭口内炎
- 急性喉頭蓋炎
- アデノイド増殖症
- RSウイルス感染症
- ヒトメタニューモウイルス感染症