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患者の評価、医者の評価

[2018.06.22]

いつも思っているのですが、ある医者を評価するとき、患者の評価と、他の医者からの評価はほとんど真逆ですね。

患者から高く評価されている医者は、他の医者からの評価は最低。逆に患者から低く評価されている医者が、他の医者からの評価がとても高かったりします。

患者の評価は、どれだけやさしくしてくれるかでなされます。ちょっと考えてほしいのは、技術がないから、患者にニコニコしている場合が多いのです。なぜかっていうと、技術がなくて、対応も悪かったら、そのクリニックはつぶれるでしょう。技術がない分を、対応のよさだけでおぎなっているわけです。

技術がある医者は、逆に患者につらくあたりがちです。自分の言うとおりにやれば治るのに、それを守らない患者が理解できないからです。医者は治したいという一心で強くでてしまうわけです。患者なんかどうでもいいと思っていたら、つらくあたらないですよ。

もちろん、なんでも強く言えばいいというわけでもありません。強く言うことで、逆に逃げて行ってしまい、治療のタイミングを逃してしまうこともあるわけですから。そこらへんのバランスが難しいのです。

では、対応もよくて技術もある医者はいないのかと思うかもしれませんね。実際にいますよ。そのような患者は、スタッフの評判がけっこう悪いです。親身になって患者の話をきき、丁寧に対応していると、診察にとても時間がかかるのです。仕事がおわらないとスタッフの評判は悪くなりますし、一方で待ち時間が長くなるので他の患者からの苦情も多くなります。その医者に診てもらいたいと来ている人は待たされても待ってくれるのですが、たまたま受診した患者からは、「なんでこんなに待たせるんだ」とクレームが多くなります。

患者さんによってもとめるものもまちまちです。時と場合により自分で選べばいいのです。

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