咽頭の細菌感染
[2018.06.03]
今日は風邪のようで風邪ではない、咽頭細菌の感染症がめだった。
咽頭側索部位に細菌による膿が付着しているケース。咽頭全域に膿性痂疲が付着しているケース。口蓋垂が腫脹し、膿瘍形成をしているケース。さらに、口をあけてみる分には咽頭には所見がないのだが、ファイバーでのぞくと上咽頭にひどい感染を起こしているケースなど。一見、ウイルス感染のように見えて、よくみると細菌の感染だというケースはたびたびある。他院から風邪薬だけだされたよくならないと受診する場合と、抗生剤がでてはいるのだが、まったく効かないために受診するケースもある。
咽頭痛が極めてひどい、熱が極めて高いなどの、風邪にしてはちょっとおかしいなという場合は、徹底的に検査で確認したほうがいい。安易に風邪だからと決めつけないことだ。
逆に風邪になんでも抗生剤を出していると、風邪には抗生剤が効くのだと勘違をする患者も多い。「風邪だから抗生剤をだしておく」と説明されているケースには驚いたが、よくよく診察してみると、急性中耳炎を合併している。結果的には、抗生剤をだしてOKだったわけだ。もう少し、説明のしかたを考えてほしいとは思うが。