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風邪に抗生剤が必要ないというためには

[2018.05.23]

風邪に抗生剤を出さないということはリスクを伴う。風邪のようで、細菌感染の合併しているケースはけっこう多いからだ。最近、風邪と思われるケースでも抗生剤が必要だという反例をいくつか集めている。そのようなケースをまとめて、発表したいと思う。

咽頭痛で受診した患者。喉頭ファイバーでのどの奥をのぞいてみた。すると、口蓋垂の裏側に膿がべったりついている。ここの細菌感染のようだ。

ときおり、口蓋垂の膿瘍というのを見つける。口蓋垂の中に膿がたまって腫れあがっているのだ。このようなケースは前から口蓋垂をみれば、判別がつく。強い痛みを訴えるようだと怪しい。ときどきこのような場合をみつけることがある。のどをざっと見るだけだと、けっこう気づかないことも多い。咽頭後壁と、扁桃のあたりを見るのに注意がいってしまうからだ。自分自身も、ファイバーで見てからみつけることも多い。

内科の医師ではまずきづかないだろうなと思う。今回のケースでも、抗生剤がだされていた。このため、少し改善してきているのかもしれない。よくならないということで、当院受診したのだ。抗生剤がだされていなければ、もっとのどの痛みが強かったことは予想できる。

風邪に抗生剤がいらないと主張するには、本物の風邪と、風邪のような症状で風邪ではない病気の区別をつけなければならない。僕自身はこの区別をするために、ファイバーなどの検査を積極的に行う。ときには、採血検査で確認する。これにより、細菌感染を見つけて、抗生剤が必要と判断するケースもかなり多い。この区別はそんなに簡単ではないことは肝に銘じておかなければならない。

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