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私、インフルエンザにかかったことないんです

[2017.12.16]

このように言いはる人はけっこう身の回りに多い。実際に本当にかかったことがなければ免疫がないので、すぐにかかってしまのだと思っている。

インフルエンザに今まで一度もかかったことがないという人が受診した。

熱は37度未満。本人は風邪をひいたと思い、受診したのであろう。体のだるさを訴えていた。

「私、インフルエンザにかかったことがないんです。」と言っていた。では、インフルエンザの迅速検査をしましょう。

結果は、A陽性。A型のインフルエンザである。

インフルエンザと診断されるには、いくつもの壁がある。

  1. インフルエンザウイルスに感染すること
  2. 本人が受診すること
  3. インフルエンザと医者が診断すること(検査をすること)

このような条件が必要になる。ウイルスに感染しても、「風邪をひいたかな?」と本人が思えば、病院に行くことはない。当然自分はインフルエンザだとは思わない。もし、仮に病院を受診したとしても、「症状が軽いから風邪ですね。」と医師が判断してしまえば、インフルエンザとは言われない。このようなことがたびたびあれば、その人の経験上は、「インフルエンザにかかったことはない。」である。

このような言い方はインフルエンザに免疫をもっている人が多い。おそらく子供のころに感染しているのであろう。基礎免疫があるから、ウイルスに感染しても症状は軽い。このため、自分でインフルエンザと気づかない、あるいは病院に行っても医者がインフルエンザと見抜けない。この結果、あいかわらず「インフルエンザにかかったことはない。」と言い張り続けることになる。

今回、本人はインフルエンザだと思って受診したわけではない。発熱もなかった。唯一ひっかかる症状は、体のだるさだけだった。迅速検査により、くっきりとA型陽性ラインがでた。インフルエンザを否定しようがない。インフルエンザにかかったことがないという人のトリックを覆すことができた。

インフルエンザは大人であれば誰もがかかったことがあるのです。残念ながら医者に診断されなかっただけなんですよ。

 

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