今日は年明けての最初の日曜日なのでけっこう混みました。インフルエンザの人が多かったのですが、急性扁桃炎の患者を三人点滴しました。

他の医療機関をすでに受診して、その後悪化したり、よくならないために受診しています。明日が、祝日で休みということもあり、何としても一日で改善したいと３人点滴することになりました。おそらく、明日には症状が改善しているはずです。

扁桃炎というのは、耳鼻咽喉科が得意としています。軽症の人は内服薬でいいのですが、症状のひどい人は点滴します。内服した薬の吸収率はそれほど高くはないので、薬の効果がいまいちなのです。ひどい人は点滴が一番です。

耳鼻咽喉科のクリニックで点滴をするところというのは、実は非常に少ないのです。まず耳鼻咽喉科クリニックの半分は、看護師をひとりもおいていない状況です。点滴するとなると医師自身がしなければならなくなります。このため、面倒ぐさがって、点滴をしないところが多いかと思います。点滴が必要な人は、紹介入院させていることが多いようです。点滴で治せるよと主張しても、実際に点滴を行えるクリニックは非常に少ないのです。

風邪になんだかよくわからないニンニク注射は積極的に行っても、ひどい扁桃炎には点滴しないとなると、クリニックで行っている治療って何なのだろうと疑問がわいてきます。