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妊婦加算はなぜ?

[2018.04.02]

先日の診療報酬改定の説明会で、「なぜ妊婦加算などが作られたのだ」という疑問が、耳鼻咽喉科医の医師から寄せられた。妊婦だけが診察料が高くなるのはおかしいのではないかという憤懣からくるものだ。

僕自身は、妊婦であろうが普通に診療しているが、「妊娠している」という理由で、診察を断られることが多いようだ。妊婦さんの診察中に何か起こったら対応できない。どんな薬をだしたらいいのかわからない。このような理由で断られるようだ。

妊娠しているか診察できません、あとは産婦人科でみてもらってください。

このように断るクリニックが多いので、少しプラスアルファをあげることで、断らずに診てねというのが加算の理由だと思う。怒った医師は、妊娠しているからという理由で断ることがない、まっとうな医者なのであろうが、世の中の医者はそうでない場合のほうが多い。

妊婦さんの診察時には手間がかかる。薬をだすかどうかからはじまり、一つ一つの薬をダメなものをよりわけることが必要になる。どんなに安全な薬であっても、妊婦さんが怖がって飲みたくないという場合もあり、その場合にどのように対応するかも考える必要もある。妊娠している人の診察は倍時間がかかるといってもいいすぎではない。だから、このような加算はあってもいいと思うし、加算が付くことによって、妊婦さんが普通のクリニックでみてもらえるようになればそのほうがいいと思う。

臨月なんです。今日にも生まれてもおかしくありません。このように受診してくる患者もいる。もちろん、臨月であっても受診するのは、それなりに苦しいからである。「他に行け」というのは簡単だが、他のクリニックに行くのも一苦労なのだから、目の前に妊婦患者を診てあげたいと思う。

世の中の医者が妊婦さんをこわがらずに診られるようになってほしいものだ。

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