メニュー

インフルエンザかどうか調べてもらえ

[2018.01.28]

「インフルエンザかどうか調べてもらえ。」

こういわれて受診した介護関係者がいた。こんなことを職場の上司が言っているようでは、もうアウト。

そういえば、今日のニュースで、病院内でのインフルエンザの集団感染で死亡者が出たと報道があった。この報道は、もちろん氷山の一角。報道されない死亡者はたくさんいるに違いない。

上記発言がなぜアウトなのか?それを説明したい。

まず、インフルエンザの検査をしても、インフルエンザかどうかは完全に区別することはできない。もちろん、陽性にでた人は問題ない。仕事を休むことになるから。陰性になった場合、その人をどうするのだ。陰性ならインフルエンザではないのだから、仕事をしろといことだろう。介護の仕事というのは免疫の落ちた高齢者をみている。そこにうつせば、それらの人は命を落としかねない。検査で100%インフルエンザでないという以上は、疑わしかったらみんな休まなければならないのだ。検査が陽性でも陰性でも仕事ができないのであれば、検査をしに病院に来る必要性もない。風邪をひいたら、休めばいいのだ。

上記病院での集団感染。インフルエンザとはっきりした人が感染源になったのではなく、病院などで検査をして陰性になった人が感染源になった可能性が高い。「陰性」となると、インフルエンザではないと自分で決めつけ、無防備で患者に対応するのであろうから。

病院や介護職で、寝たきりや免疫が落ちた人に接触しなければならない仕事の人は、風邪をひいたらその段階で休むべきだ。検査で陰性だから仕事をしろというのがとんでもない話になってしまう。

インフルエンザでは、毎年1万人が命を落としているそうだ(日本で)。決して侮ってはいけない。職員がワクチンを打つのは必須。そして風邪をひいたら、しばらく仕事を離れる。これが大切だ。

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME