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プライマリケアと専門医

[2018.06.20]

内科や小児科医は、患者を幅広く診ることになっている。最初に診察を受ける診療科としては大人は内科、子供は小児科。これがよいということになっている。が、本当に診られるのだろうかという疑問はかなり強い。その問題はおいときまして、診られないという判断をした場合には、それぞれの専門領域の医師に診てもらうのが望ましいでしょう。

皮膚の病気であれば皮膚科。目の病気であれば眼科。耳、鼻、のどの病気であれば、耳鼻咽喉科。プライマリーにみる医者に比べれば、それぞれの診療科は、その分野に限って言えば、かなりの知識をもっています。目の病気について、眼科>小児科は当たり前。耳、鼻、のどの病気でも耳鼻咽喉科>小児科です。

風邪をひいたら内科がいいか、耳鼻咽喉科がいいのか。子供の場合であれば、小児科がいいのか、耳鼻咽喉科がいいのか。それに対する持論を書きます。風邪をひいて最初は、内科や小児科でみてもらうのはいいと思います。極端な話、風邪であればどの医者がみても、極端な話、医者がみなくても、自然に治ります。ただ、風邪のあとに症状が治らないとなれば話は別です。それは専門医に頼んだほうがいいでしょう。

風邪のあとに咳が止まらない。これは副鼻腔炎の可能性はかなりあります。耳鼻咽喉科でみるべきだと思います。もう一つの原因は、咳喘息です。これは呼吸器内科医に紹介すべきでしょう。どっちとも判断がつかない、あるいは両方悪いことも多いので、当院では副鼻腔炎であっても、喘息であっても、どちらもみてしまいます。

プライマリー(初期)の診療であれば、どの医者がみてもいいですが、治りが悪いものは、それぞれの専門医の受診をすすめるべきでしょう。

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