インフルエンザの異常行動
[2018.01.14]
先日、インフルエンザで受診した子供の親から電話がかかってきた。診療終了後、緊急用携帯電話にかかってきたものだ。
こどもがギャーギャーわめいていて、様子がおかしいです。
おそらく、インフルエンザによる異常行動であろう。一時はタミフルの副作用だと言われたが、全国調査をしてみると、他の薬でも同様の事例はある。リレンザを使っていたら、死亡事故が起こったので注意するようにと、厚労省からの通達がきた。以前はタミフルばかりだしていたので、タミフルの副作用だと言われたが、どの薬でもあるようだ。薬を使っていないケースでもあるので、インフルエンザそのものによる症状なのであろう。これが現在の医学的見解である。インフルエンザのせん妄による異常行動ということである。
発症後2日の間にでると言われている。決してまれな症状ではないので、二日間は注意してもらいたい。小さい子でああれば、親がつきっきりでいるので、異常行動も心配ないのだが、中学生以上になると大丈夫だろうと親が外出してしまうことも多い。こんなとき、不幸な顛末になっている。二日間は子供を一人にしないようにというのが、現在の厚労省の指示である。