スギ花粉症に対するレーザー治療
[2017.12.11]
スギ花粉症に対するレーザー治療を受ける患者さんが続いている。鼻の粘膜をレーザーで焼いてしまうもので、焼いた部位のアレルギー反応が鈍くなるので、鼻粘膜が腫れたり、鼻汁がでたりするのを抑えられる。その結果、スギ花粉症が楽になる。
時期的にはスギ花粉症が始まる前に施行する。秋から翌年1月ぐらいまでには終わらせたい。他院では2回レーザーで焼くところも多いが、当院では1回のみとしている。
痛みはほとんどない。焼いているときに軽い痛みを訴える人もいることはいるが、麻酔などの追加はせず、最後まで終わらせることができる。時間にすれば、5~10分ぐらいというところであろう。
レーザー治療を受けた人たちは、スギ花粉症が楽になったという。ただし、翌年ぐらいまでしか効果はないので、1~2年に1回は行わなければならない。一生は続かないのだ。
舌下免疫療法とともに、スギ花粉症への切り札的治療であろう。内服薬であまりうまくおさえられない場合は、試してみたい方法である。