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ヘルパンギーナ

[2018.07.02]

ヘルパンギーナの季節になってきた。夏に流行する感染症、夏風邪の一つです。昨日二人がヘルパンギーナ、そしてまた今日も一人、ヘルパンギーナ。

親御さんによると、すでに保育園でヘルパンギーナがでているらしい。熱と咽頭痛が主な症状なので、よくみないと風邪と言われやすい。

僕自身、耳鼻科医として勤務していたときには、ヘルパンギーナを自分でみた記憶がない。たぶん、見落としていたのだと思う。開業して小児科の病気を勉強し、ヘルパンギーナというのはこのような病気であったと自覚するようになり、それから頻繁にみかけるようになった。

小児科医にとってはごくありふれた病気であっても、実際に知識と経験がない耳鼻科医はけっこう見落としが多い。ヘルパンギーナの多くは小児科のほうに行ってしまうし、いざ耳鼻科にきても、知識がないと診断ができないからでもある。

ヘルパンギーナも初日だと口内炎の数が少なく、診断が難しい場合もよくある。そのようなケースであっても、顕微鏡で口内炎を拡大すると、けっこうはっきり見えたりする。今は診断するために、悩んだら顕微鏡で口の中をのぞくようにしている。機械の普及が診断率を高めることにつながる。が、それを使うかどうかは、医師の裁量です。

強い咽頭痛と、発熱。この場合はヘルパンギーナも考えましょう。もっとも、今日受診したこどもの一人は同じ症状で溶連菌感染でしたけど。

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