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インフルエンザは検査にこだわるな

[2018.01.07]

このブログでも何度か書いていますが、インフルエンザの検査の陽性率はせいぜい70%ぐらいです。検査が陰性だからとインフルエンザではないと言われる患者がけっこう多くて、その後症状がひどくなって、当院に再受診してくるケースをけっこうみかけます。僕自身は、自分の診断能力のほうが確率が高いと思っているので、検査で陰性であっても本人の希望があれば薬をだします。検査の結果は、あくまでも参考資料であって、最終診断は医者がするからです。もちろん、検査で陰性だからインフルエンザではないと医者が診断するのであれば、その医者の判断を尊重するしかありません。単純に医者が見抜けていないだけなのです。

たとえば、こんなケースです。子どもが昨日インフルエンザと言われて治療をしている。父親である自分も、昨日から39度の熱がでて、体のだるさ、頭痛、関節痛を訴えて受診。インフルエンザの検査をしたら、陰性だった。

このように、周囲にインフルエンザの患者がいて、典型的なインフルエンザ症状。検査が陰性だったとしても、僕だったら、「絶対にインフルエンザ」と診断します。インフル流行状況、症状などより、インフルエンザは疑いないと判断します。ところが、このような状況でも、「陰性だからインフルエンザではない」と言う医者もけっこういるのです。もちろん、インフルエンザだから、抗インフルエンザ薬をださなければならないわけではありません。たとえ陽性であったとしても、患者が希望しなければだしません。

陰性でもインフルエンザだと、僕は自信をもって言うのですが、患者さんの中には、陰性だからインフルエンザではないと信じない人もけっこう多いのです。検査では70%しか陽性にでないということをしっかりと認識すべきです。高熱がでていても、症状が重くても、やはり陽性にならない人はいるのです。

もし、どうしても患者さんが検査にこだわるのであれば、翌日再診してもらい、もう一度検査をします。それで陽性にでれば患者本人も文句はないわけですから。ただ、その場合に、一日待つことでウイルスが爆発的に増えてしまうのです。ネットで調べてみると、インフルウイルスは、16時間で1万倍に増えるということが書いてありました。抗インフルエンザ薬は、ウイルスが増えるのをおさえる薬です。このため、増えてしまったものには薬はききません。一日待つことで、ウイルスが増えて症状が重くなり、さらに薬はききづらくなりますから、最初の日に投与するのが一番早く楽になるのです。

最近何人か続いたのは、初日に検査をしてから、さらに2日たってから受診した人がいます。最初の症状からすでに48時間たってしまっています。抗インフル薬は、発症後48時間以内でないと意味がないと言われています。ですから、最初の日から二日たてばもう薬はほとんど効果がありません。そこまで我慢するのなら、薬はなしで最後まで我慢してください。再診、再検査をするとなれば、少なくとも翌日にはするべきなのです。そのチャンスをのがせば、抗インフル薬など使わずに、自然に治るのを待ちましょう。インフルエンザの症状はたしかにつらいのですが、時間がたてば、必ず治りますから、あせってもしかたないのです。

 

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