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頸部リンパ節腫脹

[2018.01.09]

首のリンパ節が腫れたと受診する人はけっこう多い。リンパ節かどうかは、耳鼻科医であればほとんどわかる。どうしてもはっきりしない場合は、自院でエコーをしてしまう。エコーをとることはほとんどない。触っただけでわかるからだ。首のリンパ節というのはほとんど耳鼻咽喉科でみている。内科に受診する人が多いが、内科の医師で首のリンパ節がわかる人は少ないような気がしてならない。もちろん、勉強熱心な人はわかるのだろうが。

リンパ節の多くは、細菌やウイルスの感染である。ほおっておいてもそのうち消えてわからなくなってしまう。特に触って痛みがあるものはそんなに心配していない。痛みがないもののほうが、腫瘍の可能性があるのだ。

腫瘍性のリンパ節腫脹となれば、原因は大きくわけて二つ。一つは、のどのあたりからの癌のリンパ節転移。そしてもう一つは悪性リンパ腫だ。どちらもそんなに多い病気ではないが、絶対にないとも言えない。怪しいと思ったら、定期的に経過をみていくのが大切であろう。小さくなってくるものはまったく心配ないが、どんどんと大きくなってきたり、数が増えてくるものはけっこう怪しい。精査が必要になってくる。

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