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扁桃周囲膿瘍

扁桃周囲膿瘍の症例に関して発表をしようと、過去2年間の患者を調べていた。扁桃周囲膿瘍で切開排膿をした患者が10人ほどいて、本人の希望があれば、外来での点滴治療でまず治せる。ただ、本人には点滴をやりに来てくれることが条件はなるが。だいたい、2~3日間の点滴治療で治してしまう。

扁桃周囲膿瘍は入院しないと治せないと思っている耳鼻科医はけっこう多い。みつけるたびに、病院へ紹介入院になる。入院した場合、だいたい1週間ほどの入院期間が妥当なものであろう。入院しなくても治せるのだということを発表したいと思い、準備中である。

ただし、入院をすすめることもある。次のような場合には、入院を考慮して、紹介病院を探すことになる。

  • 本人が入院を希望する場合
  • 病状が長引いていて体力的にもちそうにない場合
  • 糖尿病などの重症の病気をもっている場合

当院にくるまで1週間も何も食べられずに我慢しているケースがある。もちろん医者にはかかっているのだが、内服薬だけだされて、それ以上のアドバイスを受けてはいない。治らないにもかかわらず、次の治療ステップにはいかず、患者が逃げてくるように受診することが多いように思う。最初の医者により入院をすすめられたり、点滴治療をしたりすれば治るのに、1週間も飲まず食わずで受診してくる。こうなるともう体力的に弱ってしまっているので、入院して治療をしたほうがいい。

また、いろいろな合併症がある場合も入院をすすめる。特に糖尿病。血糖値があがったりすると、そのコントロールが必要になる。他の合併症がある場合もそうで、どうしても内科の医師に一緒に診てもらわないと、扁桃周囲膿瘍は治っても他の病気でダウンしてしまいかねない。そのような場合には、内科医のいる病院への入院をすすめる。

忙しくて点滴には通えないという患者もけっこういる。忙しいからこそ、外来で治そうと思うのだが、受診してくれないことにはどうにもならない。明らかに治療に通ってこないなと疑う場合には、入院をすすめる。中途半端に点滴をしてしまうと、ちょっとよくなると本人が来なくなるからだ。そうなると、最初以上に悪化してしまったケースをたびたび目にしている。入院してしまったほうが、本人も仕事を休む口実になるからでもある。入院するぐらいなら仕事を休むのもしょうがないと会社に理解してもらえるからだ。これを外来で治療しようとすれば、クリニックの通院ぐらいでたびたび仕事を休むなと怒られてしまうのであろう。

 

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