聴力検査機器
純音聴力検査とティンパノメトリーの機器があります。聴力検査は、聴力検査の講習を受けたベテラン看護師によって、検査が行われます。聴覚障害者の2級認定、および障害者年金の初めての申請のときに、ABRなどの他覚的聴力検査を義務付けられるようになりました。当院では、他覚的検査として「ロンバールテスト」や「遅延側音検査」のできる聴力検査機器を導入していますので、ABRをやらなくとも2級の診断書を記載できます。
聴覚障害者身体障害者認定のための新しい聴覚検査に対応した最新機器を導入しました。リオン社製のAA-M1Aというオージオメトリーです。2017年5月に発売されたばかりの機種です。
最新聴力検査機器AA-M1Aの特長
1)3種類の特殊聴覚検査(遅延側音検査、ロンバールテスト、ステンゲルテスト)が行えます。
2)補聴器適合検査の指針(2010)検査用音源※3 を搭載しているため、より簡便に補聴器適合検査が行えます。
3)従来のスピーカ出力(メイン1チャンネル)に加え、電気出力(スピーカアンプ接続用、メイン/サブ2チャンネル)を搭載し、音場閾値、音場語音聴力検査では、メイン、サブチャンネルのミキシングが可能です。
4)標準純音聴力検査および音場閾値検査では、出力レベルを「dBHL」または「dBSPL」に切り替えて表示が可能です。
5)健康診断用として自動判定機能を搭載した選別聴力検査、閾値検査を搭載しています。
主な検査項目
標準純音聴力検査、選別検査、SISI検査、ABLB検査、自記オージオメトリー(固定周波数自記検査、TTS検査)、語音聴力検査、音場閾値検査、音場語音聴力検査、特殊聴覚検査(遅延側音検査、ロンバールテスト、ステンゲルテスト)
この検査機器を導入したことで、すべての聴覚障害者への診断書がかけるようになったことと、補聴器を付けた状態で音場聴覚検査で確認できるようになったため、補聴器の補聴効果を確認できるようになりました。音場聴覚検査とは、スピーカーから音をだした上で聴力検査を行う方法です。