急性扁桃炎
大人は風邪をひいても、あまり高熱はでません。38度以上の高熱がでて、のどの痛みが強いのであれば、急性扁桃炎を疑います。扁桃の表面に膿栓(のうせん)という白いぶつぶつができると扁桃炎を疑います。この膿栓は、細菌の塊です。軽い扁桃炎であれば、抗生剤の内服治療で大丈夫です。
扁桃周囲膿瘍
扁桃の裏側に膿がたまった状態になると、かなり症状は重くなります。こうなってしまうと、抗生剤を点滴しただけでは治りません。腫れているところにメスで切り込みをいれ、中にたまっている膿を外にだします。これを扁桃膿瘍切開と言います。このような状態の場合、入院での治療が必要になります。入院できる医療機関に紹介します。
慢性扁桃炎
扁桃炎を何度も繰り返す人がいます。特に喫煙者に多いのですが、このような場合には扁桃全摘術をすすめます。入院して両側の扁桃を取り除く手術をすることです。細菌が巣くう場所を取り除いてしまえば、扁桃炎を起こさなくなります。入院はだいたい10日間ぐらいだと思います。