溶連菌感染症
A群β-溶血性連鎖球菌(通称溶連菌)の感染により起こる病気です。保育園、学校などで感染することが多く、低年齢児はかなりの割合で溶連菌をもっています。
主な症状
- 発熱
- のどの痛み
- 発疹(ごくたまに)
- 舌のブツブツ(まれに)
経過
診断がつけば、抗生剤の内服で翌日ぐらいには熱が下がります。診断には、溶連菌迅速キットを用います。すぐに抗生剤をとめると菌が残り再発する可能性があるので、7日~10日間内服を続けてもらいます。昔は溶連菌により腎臓を悪くした子供がおおかったので、尿検査で腎臓に問題がないかを確認しています。子どもから母親が感染し保菌者(菌をもっているが症状がでない人)になって、子供に何度もうつすこともあるので、病気を繰り返す場合には家族も調べる必要があります。
大人が急性扁桃炎で受診する場合も、溶連菌の可能性はけっこう高いのです。当院ではあやしいと思ったときは溶連菌の検査を行い、菌をなくすことを目標に治療をしています。中途半端な治療は菌が残り再発するからです。