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高齢者の補聴器

[2018.02.08]

日本は高齢者が補聴器をつけたがらない。他の国にくらべると、難聴のある人の補聴器使用率が異様に低いのです。補聴器をかけることが、年をとっていると見る風潮があるからのようです。

僕自身も老眼で眼鏡をつけています。すでに40歳ごろからつけていますね。もちろん、年をとったからです。眼鏡をつけるのはいとわないのに、補聴器をかけるのを嫌うのはおかしいのではないかと患者さんに説明します。

芸能人でも、政治家でも、テレビの前では補聴器をつけません。海外の政治家などは補聴器をつけていることをよく見るのですが、日本では同じ理由で嫌われるようです。以前に補聴器の調整をしていたころ、80歳以上の高齢政治家から、補聴器をつけたいという要望がよせられました。なんと、秘書がくるのです。もちろん本人が来ないと合わせられないのですけどね。補聴器をつけているのがテレビにうつるとまずいので、国会では補聴器をはずすそうです。補聴器なければ聞こえないだろうと思うのですが、議論を聞くよりも、聞こえないことが国民に知られることのほうが問題だと思っているようです。

全国民がこんな感じですから、補聴器をつけたがらないのもわかります。

昔、ソニーだったかな、ウオークマンみたいに両耳にはめる補聴器を作ったことがありました。これが若者っぽくてかっこいいのです。年寄りくさい印象はまったくなかったのですが、ただ一つ欠点がありました。会議のときにつけていると、「音楽を聴くのをやめろ」と注意されてしまうそうです。

補聴器もいろいろ変化してきています。このブログでも、目新しい補聴器をご紹介できたらなと思います。

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