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診断はスピーディーに

[2018.05.15]

風邪がらみの患者が多いので、診断には時間をかけてはいけないと思っている。それが開業医のメリットであろう。

患者さんの9割はその日のうちに診断をつけ、治療を開始する。そのためには、レントゲンをとる、採血検査(迅速検査)をする、内視鏡でみる、そしてエコーも用いる。このように検査を充実することで、その日のうちに診断をつけてしまう。もし仮に、診断をつけられなかったとしても、薬をだして治療を開始していく。どこの開業医でもそんなものである。診断がつくまで薬を出さないなどとやるところは、少数派であろう。

ところが、大病院となるとまったく話は違ってくる。さまざまな検査をするのはいいのだが、検査の結果は次回の診察のときにとまわされる。いくつかの予約検査を行い、その検査の結果をききに、別の日に再度受診しなければならない。そして検査の結果がでそろうまで、治療を一向にはじめない。もちろん、診断する前に治療をしてしまえば、それが診断に影響を与えたり、間違った治療をする可能性もある。それは否定できない。しかし、患者さんがどんなに熱がでていようと、数週間も待たせるのはどうなのだろうか。どんなに時間をかけて対応が遅くても、患者は逃げていかないと思っているのであろう。我慢ができる患者はいいが、症状がつらいのを我慢している患者にはいち早く治療を開始するべきだと思う。検査を継続しながらの治療もやむをえないことだろう。

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