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細菌性咽頭炎

[2018.03.08]

風邪に抗生物質はだすべきではない。

これだけきけば、もっともです。ウイルス感染である風邪に抗生物質をだす必要性などなにもありません。

しかし、風邪としっかり診断できてこそ、このようなことが言えるのです。風邪の診断そのものがあやしければ、これも真理でなくなります。

2日間内科でみてもらっている患者がいました。インフルエンザの検査をしましたが、陰性でした。よくならなければもう一度インフル検査をしたほうがいいと、風邪薬だけだされて帰されたようです。その後当院を受診しました。咽頭にはひどい感染所見があり、よくみると扁桃炎も起こしているようです。すでに食事もできなくてひどい状態でした。血液検査をすると、白血球も11000程度に増えていて、CRPも10とかなり上昇していました。咽頭のひどい細菌感染です。薬を確認すると、「抗生剤がでていません。」インフルエンザと思われていたようなので、当然ですね。

風邪だから抗生剤という医者にぶつかっていたら、結果的によくなっていたのかもしれません。しかし、風邪の診断はそう簡単なものでもないのです。風邪だから抗生剤はいらないと言われて、悪化してくる患者は今後増えてくるでしょう。

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