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片頭痛(へんずつう)

[2017.10.31]

女性には頭痛持ちが多い。頭痛のことを、片頭痛と言う患者さんがけっこういて、なかなか困ってしまう。頭痛というのは、症状名だが、片頭痛というのは病名だからだ。

「片頭痛がでまして」

こういわれると、その人は片頭痛の病気があるのだと思ってしまう。頭痛も片頭痛も同じようなものではないかと思うかもしれないが、実際には治療の薬がまったく違ってくる。ここで一般的な頭痛の話をしたい。

何かの病気の症状として頭痛がでるものがある。二次的な頭痛だ。たとえば、副鼻腔炎、頭痛を伴う確率は高い。他にもくも膜下出血の頭痛は有名だ。金づちで殴られたような痛みとたとえられることが多い。これらの頭痛は、「副鼻腔炎」「くも膜下出血」という病名で言われる。

このような病気がなくても、頭痛がでるものがある。典型的なのは次の二つだ。

まず、「筋緊張性頭痛

これは頭が締め付けられるような頭痛と言われる。肩こりに伴うことが多く、頭の筋肉が固くなることにより起こると考えられている。ストレスが肩こりの原因になるように、ストレス下ででやすい頭痛だ。普通の鎮痛剤を使っておさえていく。

次に「片頭痛

こちらはかなりの激痛だ。数時間に及ぶズキズキした頭痛だ。頭痛が起こると、何もできなくなるような強力な頭痛だ。片側のものが多いので、片頭痛と呼ばれるが、実際には両側の痛みもけっこうあるそうだ。片頭痛にはそれによく効く薬がいくつか作られており、頭痛が起こると思ったら、すぐに内服してもらうと、頭痛がひどくなる前におさえることができる。

原因がなんだかわからないのは、頭痛がありますと言ってもらえればいいのだが、いきなり、「片頭痛があります。」と言われてしまえば、どこかの医者に片頭痛とはっきり診断されているものと誤解してしまう。

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