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滲出性中耳炎の子供

[2018.06.09]

ときおり、滲出性中耳炎の子供が受診する。他院にずっとかかっているのに、よくならないと当院を受診してくる。

その多くが、元の耳鼻科でまともな説明を受けてはいない。診断も治療も正しいのだが、何もせずに治療にだけ通わせるせいか、いつまでたっても治らないのを不審に思って受診する。いうなればセカンドオピニオンである。週末に多い。このような患者の説明には時間がかかる。あれも、これも、いっぱい質問してくるからだ。だいたい、その説明には30分ぐらいかけているかもしれない。元の医師の診断も、治療も正しいよと教えてあげると、あとは二度と来なくなる。

日曜日の小児科にもそんな患児が多い。ふだんのかかりつけの医師がほとんど説明をしないせいか、事細かに聞いていく。それにやたらと時間がとられる。当院は遠いので、一日しか来ないので、やたらと疑問をぶつけてくる。結局、「いつも見ている医者に聞けよ。」ということになってくる。

僕の性格もそうだが、日曜日の小児科の医師の性格も同じだ。結局とことん質問に答えてしまう。その一方で、待たされる患者からはクレームがくる。「いつまで待たせるんだ。いつも行っているクリニックではこんなに待たせないぞ。」

心の中ではこう思う。「だったら、いつものクリニックに行け。たまにきて、あれこれ質問するから長くなるんだ。」まだかと催促してくる患者ほど、診察時間が長いのだからたちが悪い。

一方で、重症の患者、症状の重い患者が来た時には、丁寧に対応する。「なんとしてでも当院で治す。」このような患者にはけっこう感謝される。いいかげんな治療は自分がゆるさないからだ。

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