昨年飲んでいた抗アレルギー剤がよく効いたので、それをだしてほしいという人がけっこういます。この選択には実は落とし穴があります。実は、昨年はスギ花粉の飛散量が少なかったのです。ですから、どんな薬でもよく効くのです。たまたま昨年飲んでいたからと言っても、それは薬の効果ではなく、スギ花粉が少なかったから効いたにすぎないのかもしれません。

薬の効果は、スギ花粉の量と密接に関係があります。スギ花粉が多ければ、薬の効果は少なくなるのは当たり前です。それは極めて相対的なものです。

一方で、眠気がでるかどうかは自分の体質によるものであり、スギ花粉の量が多かろうが少なかろうが関係ありません。いつ飲んでも確認できます。

スギ花粉症の薬を選択する場合、この眠気がどうかで分類します。眠気がすごくでやすいのか、ほとんどでないのか。過去に飲んだ薬で眠気がでたかどうかがとても参考になります。

この眠気の有無が最初の抗アレルギー剤選択の最初のステップです。