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受診は、病院ではなく、医者で選べ

[2018.10.10]

病院が大きいから、診断に間違いない。このように思っている人が多いのにまず驚きます。診断も治療も、結局は医者がするのです。病院がするのではありません。

病院にはたしかにMRIなどの設備が整っています。そのような検査をできるメリットはあることでしょう。しかし、どう検査をして、どう診断し、どう治療するか。すべては医者の判断になります。医者が必要な検査をオーダーしなければ宝の持ち腐れになります。また、病院に検査機器があるからと、むやみやたらとやるのは、医療費が高くなるだけで、患者にメリットはありません。必要な検査をピックアップし、適切に判断することが大切なわけです。

ある病院の耳鼻科で診てもらったという患者が来ました。話を聞いていると、その耳鼻科医がとんちんかんなようなのです。病院で非常勤で働いている耳鼻科医というのは、まだ駆け出しの医者である可能性も高いのです。大学病院に所属していても、週に1回ぐらい、外の病院に派遣され、そこで診療をしているわけです。耳鼻科の病気などほとんど知らないわけです。そんな医者であっても、医師免許をもっている以上は、診療もできます。結果として、診断もいいかげんだし、治療もいいかげんということになるのです。ですから、病院で診てもらう場合には、その医者のキャリアに注目するべきです。ただ、大学病院などから派遣されてくる医師は、そもそもキャリアが公表されていないのです。調べようもないですね。

一方、開業医というのは、みなベテラン耳鼻科医です。大学病院なり、大きな病院に長年勤務して開業するわけです。あまり若く開業すると、経験面でおろそかな場合もありますが、大方は長い経験を持っている医者です。へんな病院の耳鼻科にかかるよりは、よっぽど頼りになることでしょう。近場の開業医をもう少し信頼してもいいように思います。

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