メニュー

「非呼吸器科医へささげる呼吸器診療に恐怖を感じなくなる本」

[2018.05.15]

タイトルの本を読んだ。呼吸器を専門としない医者向けの本である。けっこうざっくり書いているところが、とてもわかりやすい。

特に喘息についてのあたりの意見は、自分とほぼ同じ。最近の呼吸器科医の喘息に対する所見は自分と同じ見解の人が増えてきているのを感じる。本から一部を抜粋する。

  • 咳喘息は咳主体の喘息、聴診に異常なし。
  • 基本的にステロイド吸入薬(ICS)がよく効く。軽症も重症も治療の中心は、ICS.
  • 問診や、身体所見だけで喘息の診断をするのも、クリニックレベルであればOK.
  • ロイコトリエン拮抗薬(オノン、キプレスなど)は、実臨床ではあまりインパクトはない。
  • アミノフィリン・テオフィリンはむしろ使うべきではない。
  • 喘息でやってはいけないのは、見逃し。過剰治療のほうが無治療放置プレイよりは100倍マシ。

このように抜粋してしまうと、筆者の意図とずれてしまうかもしれません。詳しくは、オリジナルの本(倉原優著、金芳堂)をあたってください。

僕の考えは、以下の通り。喘息も咳喘息も区別する必要はないが、喘息性炎症を早く抑えるにはICSを用いるのが一番。ロイコトリエンはほとんど効果なし(使うけどね)。アミノフィリンなどはまったく使う必要なし。喘息の診断はほとんど問診だけでできる。ひどい咳や呼吸苦をほおっておくのは、患者が気の毒。喘息性の咳には、鎮咳薬や抗生剤はほとんど効かない。

ただ一つだけ違っているのは、アドエアをこよなく愛する自分とは対照的に、レルベアを推奨していること。レルベアは一日1回タイプのICS/LABAであり、一日1回のほうが患者の服薬コンプライアンスが高いと言っていた。たしかに、それは言えるかも。レルベアを使わないのは、ただの食わずぎらいだからね。使いなれていないからというのが理由。あと、値段が高いこともある。そろそろレルベアに切り替えようかな。

 

 

▲ ページのトップに戻る

Close

HOME