風邪(上気道炎)
風邪とは
ウイルスによる鼻やのどを中心とした上気道に起こる炎症です。風邪を起こすウイルスはいろいろ知られていますが、それを区別する方法はありません。このため、風邪とひとくくりでよんでいます。
主な症状
- 咽頭痛
- 熱
- 鼻汁、鼻閉
- 咳
風邪で熱はでます。熱がでるから抗生剤が必要だと言う医者がいますが、それは間違いです。ウイルスによる風邪では熱がでますから、抗生剤で治るものではありません。抗生剤を使うのは、風邪から細菌の感染がおこったときです。
特に小さな子供の場合、風邪をひくと熱がすぐでます。風邪がよくなれば、自然と熱がさがりますから、特別心配はいりません。
治療について
抗生剤はききません。このため風邪薬での対症療法になります。根本的な治療はありません。薬をのみながら症状を抑え、治るのを待つだけです。ただし、風邪をきっかけに細菌の感染がおこる場合があります。急性中耳炎(子供に多い)、副鼻腔炎(大人にも子供にも多い)、細菌性咽頭炎(のどの痛みが長引く)、このような場合には治りに影響しますので、抗生剤を処方していきます。