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音響外傷

大きな音を聞いて、その音により内耳の障害を受け、難聴が生じる。これを音響外傷と呼ぶ。強大音が原因の急性難聴のことである。コンサートやライブに行ったときに、スピーカーの前の席にいたりすると、このような被害にあうことが多い。難聴までいかなくても、耳鳴がとまらないと言う理由で受診してくることも多い。明らかな難聴が起こっている場合には、ステロイド剤を中心に処方される。改善率は結構高い。元来音に対して耳の神経が弱い人がいる。一度なった人は、音による難聴を繰り返したり、進行する可能性もあるので、強大音には一生注意してもらいたい。

似たようなものに、次のような難聴がある。

  1. 騒音性難聴
  2. ヘッドホン難聴
  3. ロック難聴

 騒音性難聴とは、そんなに大きな音ではないが、長時間聞き続けることによって徐々に難聴が進行してくる病気である。騒音のひどい工場などに勤めている人に多い。難聴が進むと治すことはまずできないので、悪くなる前に発見し、仕事の内容を変更することが重要である。以前に新聞社に働いている人の聴覚健康診断を請け負ったことがあったが、あまりにも難聴者が多いのでびっくりしてしまった。なんでも、新聞の印刷機はかなり大きな音をだすそうである。

 ヘッドホン難聴は、今の若者のようにイヤホン、ヘッドホンで長時間音楽を聴き続けると起こりやすい。ほぼ一日音楽を聴き続けているような人もいるので、将来どうなるのか耳鼻科医としては心配でならない。また、電車の中では周囲の雑音が大きいために、かなりの高音量で音楽を聴きがちである。これはとてもリスクが高い。

 ロック難聴は、ロックコンサートで起こった急性音響外傷である。音楽の中でも、特にロックは難聴を起こしやすいという話を聞いたことがある。また、何人ものミュージシャンが突発性難聴になったと報道されたきたが、その多くは音響外傷ではないかと思っている。歌手にとっては職業病みたいなものであろう。人気歌手は仕事をはなれることができないので、難聴は進行していく運命なのかもしれない。

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